バレンタインの想い出



はじめてバレンタインでチョコ渡したんは、中3の時だったか。
40年以上前。
そんな大昔からあったイベント。


あの頃はまだ、義理チョコや友チョコはなく、本命チョコのみ。
たしか、スーパーで買ったチョコレートをあげた記憶がある。
ヒマワリ柄の包み紙の板チョコ。
受験直前だったが。


合格発表後
2度ほど、デートしたっけ。
アタマとカオのいい子だった。
ちょっと不良少年ぶってるとこもあって、ひそかにモテてたらしい。
「キミのような、純粋な少女には僕は似合わないよ」てなことゆってたな。
「わたしは純粋な少女じゃないよ」
単に世間知らずでしたが。


小心者にしては珍しく
自分からアプローチして告白にこぎつけたパターン。
当時、女子友に告ってもらうのが流行ってた。
自分では言えないので、
友だちに告白してもらった。



女子友「まりちゃんのこと、どうおもってるの? 」
男子「べつに…嫌いじゃないけど」


付き合ってもいいけど、みたいな曖昧な反応だった気が。


勇気がなくてそれ以上アタックできず、
半年くらいもんもんとしたり、
勝手に逆恨みしてそのうっぷんを日記にダラダラ書いたりしてたなー
いまと基本変わらぬメンタリティ。


同じ地元の進学校に進むことになり、入学前に2度ほどデート。
ボーリング場や本屋を、ただしゃべりながらうろつくとゆー、省エネデート。
まだまだ学生。お金のない頃。


中1の頃は成績最下位クラスだったわたしが、
「同じ高校へ行きたい! 」
と一念発起。
勉強がんばって国立の難関校に合格できたのだから、彼には感謝しなくては。


ボンノーパワーおそるべし!


入学後、デートの誘いもなくてもんもんとしてた。


2度とも、なけなしの勇気ふりしぼってわたしから電話してデートにこぎつけたんだっけ。


「あいたいの? 」
「…うん」


臆病で電話苦手なのに、えらかったなぁ。
初々しいなぁ。


3度目の電話をかける勇気もなく、
新たにスタートした高校生活にウキウキしてた。
受験校だけあって新顔男子がいっぱい増え、あちこち目移りしてたっけ(←ひどくね?)


たしか、5月頃。
他の男子に気が移り、付き合いはじめることにしたその日に、やっと彼から電話。


煮え切らない電話での応答に、
「もうあいたくないの? 」と言わせてた気がする。
やさしい声だったな。


いい想い出だ。(←自分勝手なやつ! )