22才の日記 4月7日(1981年)

金沢に戻ってきて部屋もまあ片付いて
少し落ち着きました。
浮き足立ってイライラ酔いの日々が
続いていたけれど
これからは腰を据えて頑張らんならん。
 
(文学部卒業後 就活もせず 実家に戻っていた)
(目標は漫画家)笑)(カッコ内はいまのわたしの声)
 
Tは私と結婚するつもりはないと
はっきりおっしゃった。
 
でも存外落ち込んではいない。
一昨日電話がかかってきたおかげもあるのでしょう。
(彼は少し年上で、既に実家に戻っていた。関西方面)
 
とにかく見捨てられてはいないのだ。
(このへんが未練がましいのう〜)
 
いまTにもたれかかっては共倒れ。
でももたれかかろうなどと思って結婚を提案したのではなかったのですけどね。
助力になれたらと思いましたのに。
でも何にもしてあげられそうにない。
 
「結婚なんて考えられないし
考えると気が重くなるだけ」
という気持ちもわかるような気がします。
わかる、と言い切れないのは
どうしたって他人の感情などわかり得ないのだ
という あきらめに似たもののせい。
 
Tにだってわたしの心の動きの
本当のところなどわかりっこない。
わたし自身にさえもわたし自身の気持ちの変化に
謎の部分があります。
 
今日ひさびさに街に出たら
KとMちゃんに会った。
ふたりともそれぞれ恋人は遠く離れているという。
(ふたりとも 幼なじみ)
Kは Kなりに。
MちゃんはMちゃんなりに。
 
話をして楽しかったけど、しんどくなった。
なかなかうまくいかないねぇ。
「双方共が結婚したいって タイミングが合わないと
難しいねぇ」これはMちゃんの言葉。
彼女は7年越しの恋人がいるとのこと。
わぁ 負けてる。
 
 
見合い話は色々あれど 当人その気なし。
今は長期戦を見込んで
Tとつきあおう。
努力してつきあおう。
 
彼をみかえしてやるのだ。
負けるものか。
何事につけ、いじけとひがみと
甘えは禁物。
それと怠惰。
 
たいだらだら。
 
はいきょうは このへんで