止まないイノチ

ことばのような
絵のような
ようなものたちを
手玉にとって
ぼとりぽとり
投げては落とす


明け方のカラスの声が
ビルディングの壁に木霊する


秋の虫たちがあんなにこんなに
鳴きしきっていることに
気が付いてさえいない


止まってしまえば
失ってしまったときに
気がつく


居たね
居たよね
居たんだよね


手持ち無沙汰のコブシ
トントン打ち付けて
痛みを確認してみる


痛かった?


生きてる?


生きるのをやめたとき
生きてたことに
気が付いたりするんだろうか?


真夜中の妄想
コトバが追いつかない
新聞配達のバイク音


しりしりなる虫の音
止まないイノチ

腹の虫

腹の虫がおさまらないとゆーか
だんだん腹が立ってくるとゆーか


いつもそうだ。
なんかショックなことがあったり
理不尽な扱いされても
そんときはビックリ
呆然としてるばかりで
すぐに怒れない。

時間がたってから
怒りの感情がフツフツじわじわ
湧いてきても
時すでに遅し。

ぶつけどころがない。


ので、とりあえず
ここに置いてみる。


やれやれ

ふだんヘラヘラ
なんにも悩みなどなさげに
脳天気に暮らしてるよーに
見えるようだが
ココロの闇はけっこう深い。


深いからこそ
日々、白魔法黒魔法の音楽浴びて
笑えるだけ笑って過ごすのだ。


深いからこそ
輝く光はいっそうまぶしい。


できるだけさいごまで
笑って楽しく過ごしたい。


自分のココロは
自分で助けよう。
人の手も音楽のチカラも借りまくって♪

ちゃっかりと生きよう。

屁の河童

朝、バッハゴールドベルグ
弾いてたら
超楽しくて
折れたのも忘れられた。


指も
心も
折れたから
痛みがわかる


回復していくよろこび。
生きてる実感。


こりなくていい。


転ぶのを
傷付くことを
怖がってては
なんにも出来ない


恥じるようなことは
何もない。


欲しいもののほうへいく。
ボンノー万歳!


死んじゃう以外は
屁の河童!

さみしくないの? 
ときくときわたしはさみしい。


愛したくないの? ときくとき
わたしは愛したい。


ひとは自分を映す鏡。


ひび割れた鏡
くもった鏡
白雪姫の鏡


千差万別に映し出す。



そこで泣いてるのは、誰だ?

いろいろ

ここのところ
春からいろいろあって
おちこんだり
まいあがったり
うちおとされたり


やれやれ
ちょっとつかれましたよ


でも
ショパンやバッハ聴いたり
娘と散歩したり
コンサートいったり
友だちとおしゃべりしたり


おだやかな日常がシアワセ


それがつづくといいなと
じんわりおもう。


基本的に脳天気で
わがままで
偏屈頑固な
シアワセものなんだろうとおもう。


あと20年は、こんなふうにしていけたらな。


頑固で偏屈者も
20年もすればもっとおだやかになって
いっしょに歩けるようになるかもね。

いつかはみんな

いつかはみんないなくなる
わたしもみんなもいなくなる


死をおもうとき
生を痛感する。

痛い
毎日マイニチ
痛い。
生きることが、痛い。


だから、音楽を聴く。
仕事する。
家族と笑う。
おいしいものを食べたい。
友だちと笑う。
スキなひとと、笑う。
笑っていたい。
痛い。


誰かのために
泣いても
誰かのために
身近な人と愛し合えるようにと祈っても
自分はかわいそうじゃない、と
突き放されてしまうのかな。
痛い記憶は、忘れない。


とどかなくても、祈る。
かたくななココロがとけますように。
愛し合って生きられますように。


わたしの中には、悪魔もちゃんといて。
こんな自分を鼻で笑ってる。
殊勝なこといってるつもり?
自分のために泣いて、祈ってるだけじゃないの?


そうだね。
と、笑い返す。


いつかはみんないなくなる。
わたしもみんなも、いなくなる。


最後まで生きるのはやめない。
そしていっぱい
愛して、憎んで、泣いて、笑って。
食べて、歌って、やろう。


シアワセな記憶もたくさん。
痛い記憶もたくさん。
ぜんぶ背負っていけたら。

ろくがつ

そしてまた6がつ。
雨が降って、梅雨になって。
夏へと向かう。
平和な日常を続けていけたらな。


たいせつなことはなんだろう。
仕事もピアノも家族もたいせつ。
ココロの自由もたいせつ。
誰かのために犠牲になって
ココロ殺しては生きられない。


ヒトを愛せない人はさみしいだろう。
さみしさとともに生きるんだろう。


いつだって不安は抱えているけど
ともに暮らす家族や愛する人をだましてうらぎって
ごまかして生きていきたくはない。


愛してるつもりが
傷つけていた、なんて
よくある思い上がり。


正しさで、人を苦しめるなんて
よくある茶番。
茶番のつもりが、大戦争にもなりかねない。


ココロを開いて
おもいやりあって
いけたらいいのに。


愛を掲げて、殺しあう、おろかな人類。
どうしてゆるしあえないんだろう。
ちっぽけな枠のなかで地団駄踏んで。


あちらこちらで起きてる争いごと。
その火種がもえひろがって
ささやかな日常を失ってしまうことが
どうか、ありませんように。