おっこちてくるものはなんだろう

おっこちて くるものは 何だろう 空から雨が おちてくる ただそれだけの ことなのに ポン ポン あちらこちらで ひらく傘 おっこちる 雨 おっこちる 視線 おっこちる イノチ 踏んで歩く 人の足音

こわれる こわれていく

こわれる こわれていく われる われてしまう かなしい音たてて こわれる カケラになる ちらばる ばらばら また こわれる あっけなく こわれる ちょっとのまに その瞬間をみる隙もなく われる バラバラ カケラは しずかに ちらばっている もう どうにも こう…

愛情ラプソディ 1994年06月04日

いとしいと おもうきもちに かなしばり 近づきすぎると くるしくなるから あなたはそこに わたしはここに いることを信じて 生きてゆく たくさんのこと話したね おいしいお酒でかんぱいしよう 何度も何度もかんぱいしよう たとえかなしみが わたしたちのあい…

うしろアタマがつんと痛む 1994年06月04日

うしろアタマがつんと痛む そんなにケムリすいこんじゃあ 涙がにじむ ひとびとはどこへいった ごうごううなる街の音 ひこうき雲は空にとけた あさってくらいに雨がふる きょうはどのくらい 生きたかな 生きた分だけ 死んだかな あいかわらず風は吹く あいか…

さびしいのは

どうする? どうしようもありません せめて こどものぬくもり こねこのぬくもり たあいのない おしゃべりで たのしそうに ぬり絵を するのです

ひとりぼっちの 海

わたしは どんどんひろがって ひとりぼっちの 海になろう

おなじ夢を

おなじ夢を語ることはできても おなじ夢を見ることはできない 時間がゆくね わたしたちもながれていくね いま どこらへんに いるのかな

そうですか さようなら

そうですか さようなら またね こんにちは ひとりはひとり ふたりでも ひとり 手をつなぎましょう 抱き合いましょう キスしましょう せつないきもちはきりきりと みえないオバケみたいだ おもたいよ それじゃあ またこんど オバケちゃんに よろしくね 眠りに…

3月ウサギのフラダンス

3月ウサギのフラダンス とうめいになったスヌーピー おちてくる春の雲 のどかにひびくヘリコプター 人生のナレーション 耳かきの描く 曲線 人々の行列ラプソディ ワルツで踊って マーチで行進

水底から

とおくにゆらめいてみえるものは何だろう 希望の光はどれだろう こんなにも水の匂いにつつまれている かきまぜているのは 神さまの手のひら?

さびしいところに

さびしいところに手が届く 痛いところには 触れないで あなたの手のひら 感じてる 底の底で じたばたもがく

ようしゃなく吹く春の風(1994年4月7日)

ようしゃなく 吹く 春の風が ざわめきまきこんでかきまぜていく ひびく音や声をつれてゆく とめどない音楽のように さわったことのない 自分のカラダをさがしてる ながれない 涙みたいに センチメンタルになろう やがて さびしいところに 手が届く 都会の音…

おもいおもいに(1994年4月7日)

おもいおもいに 重たい想い 抱きしめて立ってる 春の夕闇

すずめたちはどこへいったの(1994年たぶん4月)

すずめたちはどこへいったの きょうのお酒はおいしくないね なさけない日は たまにはいいね グリングリングリンピース 意味ないコトバの歌くりかえす 水銀灯は ちかちか お腹のなかは むらむら 感情もてあそんで 快楽してる 何でも間に合ってるから 何にもな…

すずめたちはどこへいったの(1994年たぶん4月)

すずめたちはどこへいったの きょうのお酒はおいしくないね なさけない日は たまにはいいね グリングリングリンピース 意味ないコトバの歌くりかえす 水銀灯は ちかちか お腹のなかは むらむら 感情もてあそんで 快楽してる 何でも間に合ってるから 何にもな…

箱のなかにおさまる(1994年4月1日)

くずれた歯ならび 箱のなかにおさまる ないものに憧れる それはすぐそばにいるのかな 青い鳥みたいに ひとのこころにひびくうたごえ だきしめたいだきしめられたい 欲望 しびれる 快感 時間が過ぎていくことを確認するための 音楽 うっとりと うっとりと む…

ひりつく喉に

ひりつく喉に あついお茶 かわいた喉に いたい酒 体中を水でいっぱいに満たして ぶるぶるふるえながら 泣く 放出する みにくいぐちゃぐちゃを そこでみててよ 変化する様から目をそらさないで 笑うから いっしょに笑って なにもかもが可笑しくってしかたがな…

とじこもっているのは わたしの作戦(1993年3月28日)

それくらい ばかばかしいです おもしろいです 困らせるための しつもん 困らせて しめしめ もう時間がないからと 去っていくヒトへの 報復 死なないていどに傷つけて 痛くて泣く アナタをみてみたい わたしは無邪気そうに笑うけど ほんとうは悪魔みたいにし…

黄色いゴム長靴に

黄色いゴム長靴にかくした あしのうら ぶらさげて すべての水たまりをふんづけて 歩こう 雨に降られてセンチメンタル 低気圧に犯される憂鬱 けさの天気図思い出し そのうち晴れるでしょう そのうち雨でしょう 晴れたら乾いて縮こまり 降ったらしっぽり包まれ…