おとといのコンサートのことなど


蒸し暑い部屋のなかで
のほほんとしている。
が、水面がではいろんなモノがぐうるぐる。


9日夜のダニイル・トリフォノフくんのコンサート
すばらしいパワーが音楽とともにピアノからあふれだしてきて、とても勇気づけられた。
わかった、よう、これからもなんとか、どっこらしょっとそれなりに、生きてゆきますよお〜 などと
妄想的会話を脳内でしながら、
涙していたアンコールのバッハ=ラフマニノフ


20歳の、ロシアの生まれの、青年に
これほど励まされるとは、ね。
半世紀以上生きてみるものだね。


2階左側バルコニーからの鑑賞。
背中の動きや、手の動きがよくみえた。
やわらかく敏捷な白い手が鍵盤を弾くと同時に
ファチオリの中のハンマーもひょこひょこっとあがり
弦が鳴る。
ホールに響く。
たくさんの人たちが聴き入っていて、
とても暖かい雰囲気が会場に満ちていて、
みんながとてもしあわせそうにみえた。


演奏後の惜しみない拍手、ダニイルの笑顔。


それらぜんぶひっくるめて、とてもいい夜だった。