「水になった村」

お昼に、ゆうなと
大西暢夫さんの撮ったドキュメンタリー映画「水になった村」を観た。
15年間、岐阜県の山奥の徳山村に通い続け
いまはもう水没してダムになってしまった村に、当時住み続けていた
おばあちゃん、おじいちゃんたちの暮らし、笑顔を撮り続けた記録映画。
生きること、を自然の糧をいただきながら日々積み重ねてきたおばあちゃんの
笑顔はとびっきり明るくて、きれい。
そして、おばあちゃんの手のひらからつくりだされてくる
でっかいぼた餅や、まるごと漬け物たちの、おいしそうなことといったら*1


水になった村 公式ホームページ



取材で地方へ行くと最近は
どこでも統廃合が進んでいて、
以前あった地名が失われてしまっていく。
それでも、その地に暮らし続け、あるいは他の場所からその地に惚れ込んでやってきた
人たちがそこにいて、
笑顔で、これからも、その地で生き続けていこうとしてる、そんな人たちにたくさん出会った*2


映画上映後、大西くんの挨拶もあり。
ちょっと照れながらでもしっかりと「これから」も
お年寄りたちが、生き続けて暮らし続けていくその姿を
ちゃんとみて対峙して、写し残していくという「抱負」の言葉がありました。
えらいかっこいい、お兄ちゃん*3(あ、もうおじちゃんか?)
ウチの娘らも、惚れ惚れ(?)してるようです。


愛国心、なんて教えられなくても、
すてきに輝いてる「日本の暮らし」がここにあったんだな、と
感じられる記録映画。
笑顔や、食べ物たちが、宝物。
その宝物を失って、捨てて、
次世代のわたしたちが得たモノ*4、をこれからも
享受しつつ生きていく、んだろう。

*1:取材先でいただく、このような食たちは、ホント〜においしくって、カラダが芯から生き返ります

*2:それでも、高齢化の波は大きくて、後20〜30年後には、「ダム」ができなくても失われてしまうであろう「村」も……

*3:つぶらな瞳がキラキラしてます

*4:便利とか、経済性とか