ポゴレリチのコンサート
サントリーホールにいってきました。
そして、しっかりと堪能しました。
前回来日コンサートでの
あまりに衝撃的な演奏…ショパンがほとんど原型をとどめなくなるほどに
ひとつひとつをバラバラにときほぐした音に
???? ?? 消化しきれないほどの「?」を抱えたまま
帰路についたものでしたが、
今回はとても、自分なりに楽しめてよかった。
免疫? ができてきたのかな……
(前回の感想はコチラ)
あの「音」を聴くことができて、よかった。
今回、ピアノの音がひとつひとつ
紡ぎ出される音、叩き出される音、が
響いてきた、と感じた*1。
彼の描きだす音は、彼にしか出せない音。
音楽も、彼独特の世界を描きだそうとしている、その姿勢が
すきだ。
ヘタにそれをやると、ひどく傲慢で「気色悪い」ものになってしまうのだが、
実際、いまこの彼の演奏を聴いて「気色悪い」「傲慢」「不遜」と完全拒否してしまう「まっとうな」聴衆も
たぶん多いことだろうな……ともおもう。
同時代に生きていて、よかったとおもう。
まだまだこれから
聴き続けていきたいとおもう。
深い闇の底をのぞきこむような演奏、という感想も耳にしましたが、
底を覗き込むことによって、みえてくるものは、
「生きている、わたし」の
命そのものなんじゃないかしらん? などと、感じつつ。
どうしようもなく、生きてるわたしそのもの。
わかったわかった、これからも性懲りなく、生きていくからさ〜*2。
終わってから、友人と、もえもえ*3と
四谷のアジア料理店で紹興酒のみつつ、おなかいっぱい。
ぜいたくな夜でした。
*1:後半、あまりのド迫力演奏に、呆然としつつ、ポゴ用にもっと、彼にあわせたド迫力(?)ピアノを作った方がいいんじゃないかしらん? と感じる。サントリーのスタインウェイが「お子様用」に見えてしまいました。あの、打鍵に100%答える「ピアノ」があったらすごいだろうな……
*2:終わってから、迷ったのだが……つい、15日のチケットも買ってしまったよ。ああもう、病気デス
*3:前回に引き続き、今回もP席鑑賞のもえ19歳。彼女は、ちゃんとした(?)ピアノ演奏を聴いたことがないまま、ポゴレリチのピアノを体験。えっと、ベートーヴェンのソナタって、ああゆうふうにはふつう弾かないんだよ〜〜 (^◇^;) つ、つぎは、ランランとかツィメルマンとか、キーシンとか、正当派(?)をいっしょに聴きにいきましょうかしらん?