ほたるが ふわふわと
午後もえと中央線にのって
藤野へ。
駅前のシーゲル堂でのTシャツ展をみにいく。
ユニークなてづくりシャツいろいろ。
手描きあり、刺繍あり、染め物、シルクスクリーンなどなど。
みてると着てみたくなる。
が、我慢(金欠ゆえ)して、アクセサリーを一個買った*1。
http://www2.odn.ne.jp/~cba95330/Shigeru.html
そして
藤野在住の絵本作家さん
みちさん&しげおさんのおうちへ。
おうちの横にできた三角屋根のかわいらしい小屋*2で
お茶のんで、みちさんともえと3人で、まったり……
ああ、もう、空気がちがうにおいがちがう流れてる時間がちがう。
ずっとそこにいたくなる。
近所に引っ越してきた絵本作家のきよちゃんもきてくれて
みちさんのてがける畑へいっしょにお散歩。
ハーブや野菜たちがのびのびと育ってる*3。
きよちゃんとはそこでお別れ*4。
夕方、おなかもすいたでしょうと、
シュウ(shu)というライブもできるれすとらんに*5。
アジア飯や、タイカレー、トマトパスタ、チキンカレー
ビールで乾杯。
そして会話。
近くの沢で、ほたるがたくさんとんでるという。
もえはまだ蛍のひかりをみたことがない*6、というと
じゃあくらくなるのを待ってみにいきましょう、と車でつれていってくれた。
すでに、2〜3組の先客が。
毎夜ひとりでみにきてるというひとや
家族連れできてるひと。
地元のひとたちの知るヒトぞしるポイントのようだ。
車から降りて、小さな木製の橋のほうへいくと
すぐ、沢沿いの木々の暗いシルエットのうえに
ふわりふわりと蛍のひかり。
「うわ〜、いた! 蛍! 」
一匹二匹じゃない。十数匹が
リズムを合わせるようにゆっくりと
点滅しながらとんでいる。
虫取り名人のしげおさんが、ふわりとぶ蛍をてのひらでとり、
蛍袋の花のひとつに、ほたるをいれて
もえにもたせてくれた。
うすぴんくの花のちいさい提灯。
ほたるがひかると、はなもひかる。
子どもたちもあつまってきた。
子どものお母さんが
「車にいるばあちゃんに、みせてきていい? 」と
ほたるぶくろをゆびでそっとつまんでもっていった。
沢沿いにふわりふわり
子どもたちが「蛍さ〜ん」と呼ぶ。
ヒトがいても逃げていったりしないで
蛍は蛍のリズムでふわりととんでる*7。
そして、田植え前の池で
蛙たちの合唱を聴いた。
ぐわぐわけろけろ、ごえっごえっ、ぐるるるる。
なきしきって、し〜んとなる。
なかなかなきださないときは
蛙になって声を出してみる。
「ぐえっぐえっ」するとまただまされた蛙が
いっぴきにひきとなきはじめ、また合唱。
みみをすます。
みみにひびく。
からだにもひびく。
たっぷりと
時間をあじわって
夜8時過ぎの電車でまた都心へと*8。
なつかしい旅*9、やさしい時間。
少しずつの移動。
毎日少しずつ、家出しているみたい。
*1:てづくり雑貨もいろいろあって、たのしいお店。都心では手に入らないようなモノもありますよ〜
*2:去年建てたとか。新しい木の匂いがして、居心地がいい
*4:ありがとう〜 きゅうに訪ねたのにきてくれてあえてうれしかった。
*5:グランドピアノがあった! 坂田明さんなどもライブやったらしい
*6:わたしは子どもの頃、ウチのまわりの田んぼで蛍がちらほらととんでたことを覚えてる。いまではすっかり様変わりしてマンションが建ってしまったけど
*7:しげおさんは、3回もほたるをつかまえた。すごい。とんでいるほたる、手をのばしてもそんなに簡単につかめないのに、まるでナウシカみたいに虫を呼べるヒトなのかもしれない、とおもってしまいました。ステキ〜
*8:ゆうなにもほたるたちをみせてあげたかったな
*9:藤野のホームで深呼吸。空気の味がする。ちょっとグミのような