クリスチャン・ツィメルマン
所沢ミューズでのコンサート。
雨の中、聴きに行く*1。
ともだちたちとホール前で合流。
2階のうしろのほうの席。
顔はよくみえなかったけど、
音はきれいに響いてきた。
初めてのツィメルマン。
いま、のりにのっていてすばらしいらしいとはきいていたから
かなり期待度大、で聴く*2。
プログラムは
モーツァルト ピアノソナタ10番。
ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ。
ショパン バラード4番。
ショパン 4つのマズルカ 作品24。
ショパン ソナタ第2番「葬送」
真っ向から曲にとりくみ、
自分のものにして
再生するピアニスト。
正統派のようでいて、他にこのように弾く(弾ける?)ピアニストはいない気がする。
気がつくと
ツィメルマンの音楽にひきこまれて
そのあふれでる流れのなかに、ほうりこまれていた。
ひさしぶりに
どーーーんと響く音楽。
じーんとしすぎて、いつのまにやら涙がこぼれてきた*3。
最近はめったになかったのだけど*4。
ただ、
「キレイ」なだけじゃない「音」に
しびれた。
アンコールは、ナシ。
観客に向かって、てをさしのべて拍手に答える姿が、かっこいい。
かっこよすぎる*5。
コンサートのあと
ともだちたちと国分寺で
中華料理。
ピータンやエビやらかに玉、砂肝、
紹興酒に杏子酒、楽しく飲み食い、おいしかった。
欲望のままに生きてる? しあわせとふあん*6。
*1:細かな雨がさーさーと。しっとりぬらす、傘をさしていても、しっとり濡れてしまう、雨
*2:自分のピアノ(スタインウェイ)を運んできているらしい。梅雨時でピアノの調整に時間がかかったのか、開場時間をすぎても、なかなか会場にはいれなかった。
*3:ラヴェルと、ショパンのバラード、そしてソナタ。忘れられない音。音の流れ。響き。リズム。葬送はほんとうに、「死」の影が迫り来るほどの迫力。そして、去っていく。嵐のあとの静けさ。
*5:あれだけの演奏のあとは、アンコールはなくて正解。弾かないほうがいい。
*6:この日記を、次の日に書いてるのだが、昨夜の後遺症か、ずうんとしたものがまだ身体と心に残ってるみたい。ちょっと病的な感受性。キモチの体力をもっとつけないと、しんどい