椿姫は「泣ける」オペラ……

9時からのN響アワーを眺めてから
そのままなんとなく芸術劇場。
今夜はザルツブルグ音楽祭から、
椿姫かあ……オペラをテレビで鑑賞することってあまりしないのだけど……
と、なあんとなく見始めたらもう、目が離せなくなった。
斬新な演出、シンプルな舞台。
きれいで声もうつくしいヒロイン、
ちょっとミスタービーンににた、アルフレッド*1
生と死。
喜びと悲しみがからまりあった二重唱。
愛への希求と、恐れ。希望と不安、そして欲望。


椿姫の「トラヴィアータ」って、「道をはずれた女」って意味だったのね……。


音楽、歌、聴いてるうちに涙が流れて目が痛くなってしまった。


愛の狂気は、かなしい。
嫉妬、妄想、犠牲、神、俗物、エゴ、混沌とした人物の思い。
死神。
神の愛の名のもとに、犠牲を強いるエゴイストな親の愛。
愛にとらわれて身動きできない、ヒトのかなしさ、残酷さ。


愛ってなんなんだろうね。
シンプルな問いほど、答えがなくて。

*1:オケストラは、ウィーンフィル。きれいな音、そして絶妙なリズム