雨 子どもたちはがっこうへ。Dはベルリンにいる。

明日かえってくる。
私はこの部屋にとどまってる。
閉じたハコの中での自由。
FMラジオの音楽…今、シューベルトの歌曲…を聴きながらこれをかいている。
ときどきエアコンの音が大きくなる。
れいぞうこがブーンとうなる。
せんたくきがまわっている。


外は雨で白くけむり。
新宿ビル*1は、けむってみえない。
大久保の3つのビルもみえない。
手前のアパート屋上水タンクが立っているのがみえる。
音楽はプーランクの2台のためのピアノソナタに変わった。
屋根瓦がぬれてくろくひかり
空の色をうつしている。
なんだかしずかだ。


このところ、毎晩リレハンメルオリンピックをみている。
スポーツってみるのはおもしろい。
見てる側の思い入れ。
それを裏切ったり期待に応えたりの、ドラマがおもしろいね。
なぜ見ず知らずの人なのに、
日本人だというだけで応援してしまうんだろう?



……ジャンセンや、コスのように
ドラマを持っている人の金メダルに感動してしまうのは、ナゼ?
なあ〜〜んてね〜〜。
ちょっと気恥ずかしい感想。


18日に、ブリジストン美術館に「モネ展」をみにいった。
平日の昼すぎだったけど、けっこう混んでた。
多いのは、やはり二人組の中年女性。
スナオに感動しながらすすんでいく。
「ステキね〜」「生き生きしてるわねえ」
そういうふうにして受けとめるのが一番いいような気がするな。
私なんかはいろいろ考えすぎてる。


でも、いつもおもうのだけど
画家が一枚一枚時間をかけて描きあげた絵を
ほんの短いあいだに いっぺんに何十枚もみていくのは
すごく疲れる。
くらくらする。
パワーがいる。


モネの絵。
色彩からうける感情が
ざわざわしてくる絵があった。
変化する色。
つくりあげる色。
音楽のような色。
彼だけの色と感情。
そういうものをもっている絵…(すべての作品)がすきだ。
そのひとにしか出せない音色をもっているピアニストが好きなように。
結局わたしはわたしの感じ方でしか
世界を理解できない。
あったりまえか〜〜〜っ


せんたくきがとまった。
雨なのでかんそうきをまわそう。

*1:高層ビルが見えた