こころがさきに風邪をひく


ぼんやりあついてのひらに
にぎりしめてる汗ひとつ
夢みた夢を 夢みつつ
冷たい頬で 冷やしつつ


ぐったりするほど夢をみて
めざめた顔にしぶきをかけて目を覚ませ
死んだ細胞 生き返れ


欲しかったものを奪いとれ
何を遠慮してるのだ
オトナになんかなっちゃって
いいえもうけっこうですなんて
笑ってる


ほんとは赤ん坊みたいに
わぁわぁ泣きわめいていたいのに


星がひかり
月がおちた


鳥が鳴き
虫が鳴き
人も泣き


泣き声で満ちた空に
また 星がひかる


もっと泣いていいんだよ
泣きつづけてても いいんだよ

11月21日