昨日、夕方から金澤攝さんのピアノコンサートへ

父と母と3人で行った。


す、すごかった。
なんというか、……金沢在住の個性的ピアニスト、であり
作曲家でもあるひとなのだが。
ほとんど弾かれることもない
19世紀の作曲家たちの曲を
ヨーロッパ(フランスらしい)から探し出して
それを演奏してくれる。
今回のテーマは、3回シリーズの一回目で
ショパンをめぐる、友人たちの曲。


第一回は、フェルディナント・ヒラー。
石川県立音楽堂の交流ホールにいすを並べ
自由席なので、一番前の左側に座った。
目の前、ほぼ3メートルくらい先での演奏。


まず驚いたのが、奏法。
あんな弾き方をするひとは、はじめてみました。
右手と左手が全く違う形で、
左手オクターブ弾くときに、手のひらをそらして
人差し指中指薬指は伸ばしたまま、
連打!



ど、どうやったらあのような弾き方で
弾けるんだろうとびっくり。
姿勢も、傾いているし、腕はつっぱり気味だし……でも、すごい。
硬質な音。
はじめは、固い印象だったけど、
中盤から後半にかけて、音が伸びて
迫力増進。



ピアノに向かう姿勢そのもの、
音楽に向かう姿勢そのものに、撃たれました。



ヒラーさんの曲は、
変化にとんでいて、聴いていてあきない曲。
「8小節変奏」は、みじかいテーマを
どんどん変奏させていく展開がおもしろくて
ブラームスの変奏曲にも、つながっていくように思いました。



もっと、多くの人たちにも
彼の音楽世界を堪能してもらいたい……おもしろすぎる……



フェルディナント・ヒラー
1,妖怪の踊り
2,3つのカプリス
3,4つのレヴェリー
4,8小節変奏
5,ソナタ第3番ト短調
6,当世組曲


7,ショパン ノクターン 15の2 嬰ヘ長調


ラストのショパン、祈るように弾きはじめ
しずかな波のような音楽が
響いてきました。



次回は、9月11日金曜日。
取り上げるヒトは、「ステファン・ヘラー」
できるだけ、聴き続けていきたい。



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金澤 攝 (日本の作曲家)