グリモーさんのコンチェルト皇帝と ヤルヴィ&フランクフルト放送オケのブルックナー7番を聴きに行きました

だだ 泣き

目的は、グリモーさんのベトベン「皇帝」
溌剌と楽しげで、スピード感もあり。
ピアニッシモの 「歌」のところでは
コトバで語りかけてくるような ピアノの音*1


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富士通コンサートシリーズ> サントリーホール
パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団


ベートーヴェン :ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」 エレーヌ・グリモー(Pf)
ブルックナー交響曲第7番 ホ長調 (ノヴァーク版) 


アンコール
ピアノ ベートーヴェンピアノソナタ 30番 作品109 第一楽章
オケ  ステンハンマル カンタータ「歌」より 間奏曲
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ピアノとオーケストラとの掛け合いもすばらしく
しあわせな時間 でした。
とくに皇帝2楽章のでだしの、弦の音が鳴るともうたまらず
泣きっぱなし*2
ああ恥ずかしいくらい……
咳予防にマスクしてたのだけど、マスク裏がしっとり濡れてたよ。


後半、ブルックナー7番にはずっと 
その迫力に驚かされっぱなし。
ステージ向かって右側、低音の金管楽器たちのそばにいたこともあって
音が はじける音が 瞬間瞬間 体全体 頭の中心まで 響き
すご〜〜い と驚嘆したまま ずうっと目が見開きっぱなし状態だった。
すごい曲、すばらしい演奏。
イイ曲だなあ。
ブルックナーは、たまらないっ。
変化にとんでいて、想いが音楽とともに揺れ揺さぶられ
どこか、遠いところをつねに夢見て
強く そこへ向かっていこうとしているような


グリモーさんのファンにはおじさまも多く
後半は、男性ファンのおおい ブルックナーってこともあってか
お客さんにおじさま率が高かったです。
休憩時間、女声トイレよりも 男性トイレに長い列ができてました。


神尾真由子さんも、聴きにいらしていて、
休憩時間に二階の階段上あたりで
ふつうにつれのかたと歓談されてた。
おもいっきりチラ見してしまった。
わかいのに、堂々としたフンイキのある女性。
また、あのヴァイオリンの「音」が聴きたい。


フランクフルト放送交響楽団、はじめて聴いた。
っていうか、どこのオケが演奏するのか
あまりよく認識せずに聴きにいってしまってて
終わってから、あ〜 フランクフルト、って、えっと、……ドイツ? ってレベルだったのだが。


弦楽器の音が暖かくて厚く、
出だしのビオラパートの音なども
なんというか、ひとつの大きな楽器が鳴ってるような。
音色が、日本のオケとはまた違っていて
きれいに重なりあったときの、心地よさは格別。


フルートの音がすばらしくきれいだった。
トランペットソロも、輝かしくて安定感あり。
ワーグナーチューバと、ホルンとのハーモニーにもぞくぞくした。


ヤルヴィさん、はどっしりとでも溌剌とした
聴き手が音楽に安心して身をゆだねられ、
その音楽世界にぐいぐいとひっぱって連れて行ってくれるような。


4楽章、最終楽章で
音が一瞬鳴りやみ再び フォルテッシモで弦管全ての和音が鳴り出す一瞬前
オケ全体が、息を吸う その大きな呼吸の波を 感じた。

*1:どっしりずんずんガンガン系の重たいベートーヴェンより、軽やかで歌う 溌剌とした演奏が スキ。でも決めるところではばしっと決める。……そんな風に弾けたらなっ なっ 

*2:以前の グリモーさんのソロリサイタルのときも、ラフマニノフやベトベンに泣かされた。彼女のピアノからは、語りかけてくる声がきこえてくる。それがココロに響いて、共振し あふれだしてくる