初台オペラシティに、アンドラーシュ・シフを聴きに行く。
http://www.kajimotomusic.com/artist_jap/andras_schiff.html
シューマン : 蝶々 op.2
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 op.31-2 「テンペスト」
シューマン : 幻想曲 ハ長調 op.17
・・・休憩・・・
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 op.53 「ワルトシュタイン」
・アンコール
バッハ フランス組曲 5番
シューベルト ハンガリーのメロディ
バッハ イタリア協奏曲
シューマン アラベスク
すばらしかった。
音の抑揚が自然で、均整がとれた、やわらかくうつくしい音色。
すうっとその音楽にひきこまれていく。
至福の時間。
座席は一番お安い席をとったため
3かいバルコニー席、それも2列目……ステージの半分くらいが見えない席。
前屈みにならないと、ピアノの鍵盤がみえない〜
しかも、前列の人が前のめりになってみてると、そのアタマで…隠れちゃう……ああ、お姉さんもうちょっとその頭を…うう……
姿勢がきつかったです。
ピアノは、スタインウェイではなく、おそらくベーゼンドルファー。
やわらかくささやくようなピアニッシモから
ずっしりと深いところから響くフォルテまで、
多彩な音があふれだしてくる。
どうやったらあんなふうに、かろやかに流れる音を、生み出せるんだろ。
やみくもに鍵盤ぶったたいてるばかりの自分のピアノが、恥ずかしいよ。
シフさんの音楽にすっかり魅了された、夜。
ワルトシュタインって、あんなにきれいでチャーミングな曲だったんだ。
テンペストも、いたずらにがなりたてるところもなく
それでいてダイナミックで、うたがあふれだす、演奏。
3楽章の出だしのうつくしさに、危うく落涙。
ベートーヴェンピアノのソナタをすべて、彼の演奏で聴いてみたい*1。
アンコールも、第3部じゃないか、ってくらいにたっぷり*2と
バッハも聴けて、大満足……
イタリア協奏曲にフランス組曲、うううつくしい……(弾いてみたい……ああ、また無謀な)
最後の音が響き、鳴りやんだ後
会場からは深い溜息がきこえてきました。
ゴルドベルグ変奏曲を録音したCDがあったので、購入しちゃったよ。