神尾真由子 バイオリンリサイタル を聴きに行く。

午前11時半から午後1時までの、ランチタイムコンサート*1


すばらしい演奏でした。
すばらしい、というか「凄い」。
音量、音質ともに、力強くて、
音がひかりの束となって小さなヴァイオリンからあふれだし
ホール全体を鳴らしていました。
ヴァイオリンの音の強さに圧倒される。
もっと大きな楽器…チェロがヴァイオリンのように歌ってるかのような響き。
http://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/detail.asp?id=871&month=8



いま、この瞬間だからこそ輝く音を全身であびる
聴いてるうちにいつのまにか目頭が、いやあ、目尻も、なんの、目の玉全体が熱〜くなって
何個も涙がこぼれおちてゆきました。
まだお若いのに、堂々としたひきっぷり。
表情も、みずみずしいというよりは、ド迫力な表情*2


魂まで、揺り動かされるような迫力。
生きてることのすばらしさを、素直に信じられるような。
五嶋みどりさん、庄司紗矢香さん、そして神尾真由子さん。
すばらしい日本の、ミューズたちのヴァイオリン、これからもまた
聴き続けていきたい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
神尾真由子(ヴァイオリン)
東誠三(ピアノ)
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調「クロイツェル」
ショーソン 「詩曲」
ワックスマン 「カルメン幻想曲」
アンコール チャイコフスキー メロディ & ワルツ スケルツォ

料金: 全席指定2,800円

*1:チャイコフスキーコンサート、優勝する前の演奏(セミ・ファイナルくらいだったか)を聴き、ネットの悪環境ながらもそこからきこえてくる素晴らしい音色に惹かれてチケットをとっていた。優勝が決まったあとは、即時完売だったらしいです。

*2:チャイコンの優勝時の指揮者コメントが、確か「どうか戦場へ行くようなカオをして、わたしの横で弾かないで…ね」というものだったとか? 確かに鬼気迫るカオしてましたが。そのときよりはうんと、柔らかい喜びの表情だったようにみえました。(前から15列目より観賞)