ラモン・ガンバ指揮 東京交響楽団 チャイコフスキー交響曲第5番

メリハリ、抑揚の波のうねり。
一楽章、ものぐらいテーマではじまるのだが、その印象も明るめ。たっぷりゆれるメロディ。
ら〜〜らら らあああ〜〜 らら、ら〜ら〜〜〜(み〜みみ ふぁ〜みれ、み〜ど〜  相対的音階…というのかしらん?)
と、うたわせるところはうたわせて。

 
2楽章、えっ、こんなにスローで、ホルンはだいじょうぶ〜? 
とはらはらするほどおさえた弦の響きでスタート。
でもさすが、プロ。きれいにホルンがうたいはじめました。
2楽章でこんなにもりあがって、あの、これでもかのラスト4楽章、どうなるのかがたのしみ……。 


とおもってたらば、愉快すぎる(?)3楽章〜 
音のからみあい、かけあいがホントたのしくって、声だしてわらいたくなっちゃった。
前から6列目で聴いてたので、ステージうしろ席で聴いてる観客の表情もよくみえたのだけど、
にこにこ楽しそう〜 に聴いてるカップルさんがいらして、
その人たちをみてるこちらもシアワセな気持ちになりました。
踊り出したくなるような。 


そして、これでもかっ! の4楽章。  
チャイコフスキーの曲のなかで、チャイ5がいちばんすきなんだけど、
その理由のひとつは、この、どんどん、ずんずん、終わりそうで終わらない、象の行進のような最終楽章〜の快感! 
ライブで思う存分感じさせてくれました。
あああ。きもちよかった。
フォルテッテッテッシモくらいの箇所が次々とでてくるのだが、
ラモン・ガンバさん、一度目にはさりげな〜く、ほとんど指揮棒も動かさないくらいのクライマックス。
さらにそのテーマがやってくるときに、激しく情動的な指揮をして、
どんどんとオケのテンションをひきあげていく。   


おおおお。面白かった。またライブでみてみたい。
年取っていくうちにどうゆう指揮に変化していくのかも、みてみたい指揮者さんです。
がっちりどっしりしたチャイ5が好みのヒトには、
なんだこれはああ〜? って感じる演奏かも?
わたしは、どっちもスキだけど。