センチメンタルがスキなのさ

ひかりに秋がみえてくる
とおくまでもっとみえそうな
もっととおくまでみえそうな
透明なつぶつぶがたくさん
空じゅういっぱい いるような


風が動いて
ひとのココロも動かす
なつかしいような 甘い痛みのような
想い出とさえも 名付けられないくらいの
ささいな 記憶を
風が 呼び起こす


ひみつの謎をかけたまんま
ヒントだけ あるようなそぶりをみせて
過ぎていく 時間
ほんとうのことはわからない
わからないからしりたくなる
わかったつもりになったところから 真実は消えいく


くりかえして いく


ほんとはわかってるんだと つぶやきながら
途方に暮れてる

また風がやってきて 
ほら あっちのほうだよ とささやく
そのコトバの響きに 耳をすます 
性懲りもなく


心地よくてせつない きおくが また
ひとつ ふたっつ ふえていく