ニコライ・ルガンスキー

夜、オペラ・シティへ。
ニコライ・ルガンスキーを聴きに行く。


ベートーヴェンソナタ16番、
フランクのプレリュード、コラールとフーガロ短調
ショパンプレリュード嬰ハ短調op45
ショパンピアノソナタ第3番


音のきれいな、技術もしっかりしたウマイ! ロシアのピアニストさん。
顔も長いが手足も長い。
彫りの深い顔立ち。
好青年、バリバリピアノを弾くのが楽しそう*1
あれでもうちょっと*2太ってたら
足(というか腿)がピアノにくっついてたろう。
手も大きそう。
ベートーヴェンソナタ
アンコールで弾いた「ラ・カンパネラ」が印象にのこった。
華やかで変化にとんだ曲だと、すばらしい。
ショパンソナタも、ショパンらしい華やかなラスト*3


ただ、なんとなくなのだが
ピアノがゆっくりと歌う楽章では
「きれいなだけ*4? う〜ん、ルガンスキーさん、その技術があれば、もっともっと、も〜〜っと弾けるハズ 」
などと不遜にも感じてしまいました*5

*1:アンコールを続けざまに5曲弾いてくれた。まだまだ弾けそうだった

*2:ポゴレリチのよ〜に

*3:後半のショパン、奇しくも昨年来日したポゴが同じ曲を弾いていた。娘にはまず、こっちのまともなショパンを聴かせてから、ポゴショパンを体験させるべきだったかも? 

*4: いや、それだけでじゅうぶんすばらしい!! わたしなど、100年たとうが1000年かけようが、弾けっこない……のだけど、ついついプロのコンサートピアニストには過度な要求、期待をしてしまう……たぶん、個性派天才派、変わり者のピアノの聴きすぎだとおもいますが

*5:たぶん、タッチ? ピアニストのタッチって文章でいうと、文体みたいなもの? かな。タッチは語る。グールドの楽しげなタッチ、疾走するタッチ、ポゴレリチの鮮烈な抉るような、あるいは切り裂くような、深く沈み込むような重たいタッチ。深く豊かにうたうようなタッチ。軽快に転がるような、タッチ。ルガンスキーさんのタッチに、物足りなさを感じてしまったのかもしれない。