ポリーニでショパンを堪能
お昼間は仕事にならず。
妹とついつい遊ぶ。
ピアノで遊ぶ。
しょぱんやなんやら連弾やユーミン*1やら。
イカンイカン。
夕方新宿へ。
東急ハンズで白神こだま酵母を買う。
まだまだ、高い。
小麦も買う。秋田産の白神こだま酵母に合うやつらしい。
三温糖もついでに買う。
なんともゼイタクなパンができそうだ。
いもうとは高島屋で、ダンナのワイシャツを購入〜
わたしには無縁の売り場。
ワイシャツのサイズ表示が謎だ。
38−78とかって、何?
新宿駅のベルグで軽く食べる。
黒ビールとパンとパテのセット。
ここのパンもハムもビールもキャベツも本格的でおいしい。
東口改札口の右手にある、お気に入りスポット。
なんとか座れてラッキー。
それから電車と地下鉄にのって赤坂サントリーホールへ。
今夜は、マウリツィオ・ポリーニのピアノコンサート。
オールショパンプログラム。
ポリーニを生で聴くのははじめて。
開演前に赤ワインを飲む。
ふとみると、のど飴を売ってた。
何種類もあるようでした。
席はP席。
いちばんやすいせきだが、眺めは最高〜
鍵盤が、手が、よくみえる。
座布団が並んでいて、そこにわかい人たちが袖からでてきて座って聴いていた。
間近でポリーニを聴けるなんて、いいな〜
初ポリーニさんは、白髪ちょい薄毛白眉のちょい小柄猫背のイタリアのおじいさん。
てくてくてくてくと登場。
上半身は動じず
下半身は大股でてくてくてく、いっきにピアノに歩み寄る。
やわらかくてやさしいおと。
ちょっとものたりないくらいソフトな音色。
前半はノクターン作品15の1と2と3。
バラード3番。
ノクターン作品48ー1と2
スケルツォ1番。
ううむ、もっと力強い演奏をイメージしていたわたしたちは
休憩時間に「ポリーニさん、おじいさんだね」とまあなんともはや、な会話。
きれいなショパン、でもなんだか物足りない。
ところが後半、ノクターンの55ー1と2。
ひきこまれました。
ああっ、これよこれ。
ショパンもよろこぶショパン*2。
きれいにころがる音。
やわらかくてとうめいにひびいて、せつなくてあかるい。
ノクターン55−2は、ショパンのなかでもっとも好きな曲。
さらっとひいているようで、音のバランスも絶妙。
ココロにしみいる歌声。
泣けてしまいました*3。
後半、ポリーニさんものってきたようです。
音の響きも、しんのつよいものになっていきました。
ノクターン62−1と2。
とくにこの62−2は、ポゴレリチが最初に弾いた曲。
同じ曲とはまったくおもえません。
若いピアニストとはまた違った、ふくよかな味わいの
ノクターン。
大声では歌わないけれど、きれいに流れる静かでやさしい粒の、音たち。
ポロネーズ2曲。
5番嬰へ短調。6番の英雄。
ごめんなさい、年寄りなんていってしまって、ほんとにもうしわけないです。
おもっていてももういいません。
英雄の中間部左手オクターブ低音連打あの速度であの迫力。
うわ、やっぱすごい。
ミューズがついていらっしゃる。
アンコールを4曲!
プレリュード雨だれ
バラード1番
エチュード革命
エチュード10−4
雨だれの、メロディをささえる、音がとてもきれいで深呼吸をなんどもしました。
弾き終えて、立ち上がって拍手するひとたちでいっぱい。
ほぼ9割はスタンディング。
ポゴのときは、すばらしい〜と立つ組、疲労困憊と困惑で座って動けない組、来なきゃよかった後悔組、など入り交じっていましたが、今夜はほぼみなさん、ショパン堪能満喫満足組だったようです。