チャイコフスキーの夜

夜、上野の文化会館で
ヴァレリー・アファナシエフ指揮、東京シティ・フィルハーモニックの
演奏会にゆうなとききにいった。
かわりものらしい、という
アファナシエフさん*1をみにいった、というか。


髪をふりみだしてとっとこ出てきた彼、
不思議なフンイキを醸し出してる。
ぼ、亡霊みたい。
腕が長くて、指も長くてきれい。
なんだかカラダのバランスが妙なかんじで
マリオネット人形みたい……
ピアノの演奏も聴いてみたい……


曲目は全部チャイコフスキーで、
ロメオとジュリエット
ハムレット
そして交響曲第六番「悲愴」


聴くまえにカレーを食べて
地ビール飲んで
幕間に赤ワイン一気に飲んでから聴いてたら
ぼわんぼわんして
音もぼわんわん響いて
ロマンチックなチャイコフスキーの音が
よりいっそうアタマに響いて
ここちよかった。
地ビール


ロメジュリ*2の後半、歌うところはキモチよくて、
最近寝不足お疲れ気味のゆうなが寝るほど……。
歌うところは情感たっぷり。
チャイコフスキーのちょっとくどいくらいのセンチメンタルな叙情性を、
もっともっとと強調してる感じがしました。
ごおごおと悲愴の最後、
コントラバスとチェロが低音を
地の底から響かせる。
静かに消えていくというより、ごおごおの音が
いつまでも残ったままさまよってるような、そんな印象。


上野文化会館の近くにいた猫

*1:私は変わり者好き……です。グールド、ポゴレリチ……等

*2:ロメオとジュリエットをこう略すのが、アマオケさんたちの習い性? 悲愴交響曲は、チャイ6という。インドのお茶みたいだね