蜜蝋燭をともしてみました→

てづくり蝋燭



朝6時前に目が覚めた。
ベッドのなかでぼうっとする。
6時半に起きて
仕度して7時半チェックアウト。
駅前まで歩いてバス乗り場へ。
宮宿行きに乗る。
霜でバスの行き先がよくみえないよ。


最後部座席に座ってたら、
外国人の若い女性に行く先をきかれた。
「ナントカカントカにイク?]
え?
「わかりません〜!」
イカナイ?」と、降りようとしたので
「いえ、わからないんです〜(^_^;)」
運転手さんを指さして
「聞いてください!」と
あたふたと答える。
とっさに英語なんか一言もでやしない。
どうやら「左沢高校」にいきたいらしいと
運転手さんもわかったようで
親切に一番前の運転席の横の席に彼女を座らせ、
降りるときに「ボタン!」と降車ボタンを押すように教えてました。


はじめて乗るバスで、行き先きかれても……
でっかいリュックしょってるし
ヘンなオレンジ眼鏡かけてるから
地元のヒトからみたら
地元住民だとは、思われないだろうけど
外国人からみたら区別つかないのかも……?
ふう…ドキドキしました。


取材は朝日町で
蜜蝋燭づくりをしているヒトにお会いして
蝋燭づくりを体験する、というもの。
ミツバチたちのはたらくようすや
ひとたちのはたらくようすなど
スライドもみせてもらった。
知らないことがたくさんあって面白かった。
蜂の巣を煮溶かして濾して固めたみつろうは
キレイな黄色してる。
それは、花の花粉の色。
花の蜜を食べて、蜜蝋につくりかえて出すミツバチたち。
からだじゅうについた花粉の色素が練り込まれる。
その蝋をお湯で柔らかくして
ねんどみたいにこねて
カタチをつくったりくっつけたりして
蝋燭をつくる。
ヘンになっても、それなりに面白い。
芯をつけて灯をともすと、ゆらゆらゆれて
炎の温かな色、ロウの柔らかな色、が
なんともやさし〜い時間をつくってくれる。


蜜蝋燭をつくって十数年、
スキなことをし続けてるヒトは、
いい表情をしているなあ、とおもった。
以前お会いした、福祉農園のかたも
印象的なヒトでした。
自分で行動おこして、それまで
誰もやらなかったことをはじめて
実現していくひとたち。
タイヘンなことも多いとおもう。
決して経済的にもうかる仕事ではない。
炭焼きのヒトもそうだったな……。
笠作りのヒトもそうだった。
でもとてもいい表情をして、仕事してた。
そして、そこからつくりだされてくる
備長炭や、農作物や、木の笠や、蜜蝋燭は
どれも、ひとたちに
ゆったりとした「時間」を与えてくれる。


うう〜〜む、果たして
そういったことがちゃんとつたわるような
仕事を
わたしはしてるのかな……



日々修業〜〜なんだけど
んまあ、いいやで
きちゃってるようなきがします。


帰ってきてから
何個かつくったうちのいっこに
灯をともしてみました。
ゆらゆらゆれて
とけていく蝋燭。
すこし甘いような香りもする。


寒河江2時58分に出て
東中野にちょうど7時頃ついた。
金沢よりは、新幹線のおかげで
近くなったようです、山形。
たくさん雪がつもっていて
ちょっと上からながめられる場所からみると
雪下ろしをもくもくとしてるひとたちが
あちこちにみえました。


雪国暮らしはタイヘンだけど
雪の美しさ、冬らしさは格別。
なつかしい気持ちになります。


そういえば、
取材中の世間話で
「東京の冬は、寒いですよね〜*1」と
意見が一致しました。
乾燥した空っ風は、雪国より寒い……とおもうんだけどな。
あ、でも
「このへんのヒトは、車で移動するし、
冬には外歩きませんからね〜*2」とも*3


午後、雪がちらついてきたのだけど
雲の向こうには、太陽が透けてみえてた。
雨雲だと、こうはならない。
雨雲をすかして太陽が見えることはあまりないけど
一面の雪、なのに、太陽の居場所が見える冬空は
昔金沢でもよくあったような気がする。

*1:夜7時、東中野駅から出たら寒かったです。東京の方が寒い〜〜っと実感しました。

*2:朝7時過ぎの雪街歩きは、気持ち良かったよ!

*3:外を歩いているのは、学生さんが多い。コートを着ないのが流行り、とかで、やせ我慢して制服姿にマフラーで歩く男子生徒多し。吹雪のなか、寒そう〜でした