石川県立音楽堂にアンサンブル金沢のコンサートを聴きに行く

marik02009-05-23


2009年05月23日(土) 14:15開場 15:00開演
会 場 ◆ 石川県立音楽堂 コンサートホール
 
出演者 ◆ 指揮:広上淳一
独奏:ジョルジ・カラゼ(チェロ)
 
曲 目 ◆ メンデルスゾーン交響曲 第1番 ハ短調
ハイドン    :チェロ協奏曲 第1番 ハ長調
ハイドン    :交響曲 第60番 ハ長調「うつけ者」Hob.1-60

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3階バルコニー席、の左2番目で聴く。
B席2500円、だけど
ほとんどまわりに誰もいなくて、
バルコニー席ひとりじめ状態っ
カバンにつけた鈴を鳴らすおばさまもいなければ、
ガサガサビニール袋を鳴らすヒトも遠い。
いびきかくおじさまもいなければ、
おしゃべりしちゃうカップルもいない〜〜ラッキー。
見下ろせば、楽団員の表情も、指揮者の表情もソリスト
よ〜〜く見える特等席。
高所恐怖症のヒトには、ちょっときつい席かも。


演奏、すばらしかった。
アンサンブル金沢のオケは、ひとりひとりの音が粒ぞろいで
とてもやさしくやわらかな音色。
広上さんの指揮は、生き生きと表情豊か。
演劇的な指揮で、音楽の楽しさを、存分に表現されてました。


メンデルスゾーン、音楽そのものの楽しさが充ち満ちてた。
ハイドン…軽やかで豊かで、滋味あふれる演奏。
ソロのチェロ、若いグルジアチェリスト
とても軽やかでヤサシイ音。
アンコールのバッハ無伴奏組曲からの演奏、
スピード感があって爽やかでした。


後半、「うつけもの」のタイトルどおり、
ユーモラスで変化にとんでてお茶目な「パパ・ハイドン」満載。
演劇らしきものにつけた音楽らしい。
指揮ぶりも、なんというか踊ってるような演じてるような
セリフや情景が聞こえてみえてきそうな。


アンコールに、ハイドンのあの
ドイツ国家になった歌のバリエーション。
弦楽だけの演奏が、とてもすばらしくて
涙と鼻水がずるずるでてしまいました。


来月にはこのオケで、
ギュンター・ピヒラーさん*1の指揮で、
リヒャルト・シュトラウスメタモルフォーゼンを演奏するとか*2
もうこれは「買い」でしょう*3
さっそく、またB席バルコニー席を買ったよ。
ああ、たまりません。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert.html

*1:アルバン・ベルク弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者

*2:他にも、ホルンコンチェルトを演奏。ホルン奏者は、名手ラドヴァン・ヴラトコヴィチ

*3:前日には、ギュンター・ピヒラー氏による、メタモルフォーゼン講座が開催される。こ、これは聴かなくっちゃ、行かなくっちゃ。リヒャルト・シュトラウスメタモルフォーゼンは、最も愛する曲のひとつ。23人の弦楽奏者のための曲で、それぞれがソリストであり、合奏でもあり。リヒャルトシュトラウス、最晩年の曲で、もう80歳近くだったはず。若い頃の血気盛んな音楽たちとは一線を画していて、深い悲しみや慈愛がきこえてくる、名曲