14日午後、新宿 朝日カルチャーセンターへ。野平一郎さんのゴルドベルグ変奏曲の講座を聴きに行く。

土曜午後、住友ビルの7Fへ。
哲研ではなく、音楽♪ 


野平一郎さんのホームページ→http://www3.kitanet.ne.jp/~nodaira/index.shtm




それもテーマは、ゴルドベルグ変奏曲
聴けば聴くほど、しればしるほど、おもしろくなる 曲。
バッハってすごい。
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=23578&userflg=0




バッハの晩年、ラスト10年にかかれた曲とか。
音楽の世界に「世界遺産」制度があったら、
ぜひ登録したい曲が、三つこの時期につくられてると、野平さん。
それが、ゴールドベルグ変奏曲と、フーガの技法と、音楽の捧げもの


……と、かいていくととてもながくなるので、後は箇条書きします。
野平さんのコトバから。


フーガの技法、あたりになると、ひとまえで演奏するためというよりは
音楽そのもののためにかかれ、作曲技法の総決算になっている。


・たくさんのきまりごと、ルール、対位法、フーガ、カノン……等々
束縛があればあるほど、その束縛のなかで生きる自由をもとめていく、音楽。


・ゴルドベルグ変奏曲を演奏会で弾くとき、まず最初のアリアをひくときは
なんともいえない、孤独感を感じる。そして、いったいなにがおきるかわからない航海へ
こぎだしていくようなキモチになる。
実際、アレコレ準備していても、ほんとうに途中でおもいがけないことが、必ず起きてくる。


・バッハは数字に凝るヒトだった。
とくに「14」の数字がスキだった。
バッハの名前は、BACH
それを、アルファベットの順番の番号にすると、B=2 A=1 C=3 H=8
2+1+3+8=14
ゴルドベルグ変奏曲のなかでは、30変奏のうち3の倍数には「カノン」を配し、
しかもそのカノンは、0度→1度→2度……と、一度ずつ増えたものになっている……


等等、まだまだいろいろ。



いやあ、どんどん興味深い話題があふれてきて、
野平一郎さんの講義をもっともっと聴きたくなりました。
作曲家でピアニストでもある野平さん、実際ピアノで演奏も。
ますます、ゴルドベルグ変奏曲の魅力にとりつかれそうです。



さて、いまようやっと練習は17変奏……右手左手のぼりおり、交差アリ*1
後半、いったいどうなってこんな……あらら 不思議、すごい、バッハって……
あああ…… と 身もだえしつつ 練習してます。
いちどさらったとはいえ、第8変奏あたりから以降はもういちどやりなおさないと、状態で
いったいいつになったら、……30変奏へたどりつけることやら、
ながいなが〜〜い 航海になりそうだ。

*1:2段鍵盤のチェンバロのためにかかれた曲なので、ピアノで弾こうとすると、右手左手が重なるところが、えらいことに……どうやって弾くんですか〜 どっちの手が上ですかああ〜 てきとうにちょろまかして弾くしかないですかああ…… 。3の倍数のひとつ前の変奏は、2段鍵盤用の曲になっていて、技巧的に難しいです、と 野平さん。でもこれがまた、弾くと難しいのに、聴くと難しそうにきこえないんだな……バッハ