きょうは午後から上野文化会館小ホールへ 横山幸雄さんのコンサートを聴きに行きました。

オールバッハプログラム。
しかも ゴルドベルグ変奏曲を全曲演奏 とあったらば、
もう行くしかない(?)

プログラムは3部編成。
1部を、まずスタインウェイで演奏。
がっしりとしたカラダ、しっかりとした指。
誠実で、音楽的で、心地いい演奏。
いいな、バッハ。
いいな、ピアノ。
かっこいいな ピアニスト♪


J.S.バッハ:イタリア風協奏曲 ヘ長調 BWV.971

イギリス組曲第3番 ト短調 BWV.808

       トッカータ ホ短調 BWV.914

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2部、横山さんの語りでスタート。
そして電気チェンバロ*1で、1部ラストで弾いたトッカータを演奏。
現代ピアノと、チェンバロとの音色の違い、音楽の違いを楽しめました。
それから、今度はベーゼンドルファーで、2曲。
フル・コンサートタイプのベーゼンドルファーは、低音部の鍵盤が多くあり、
普通のピアノには出せない低音を弾くことができます。
ブゾーニ編曲の、シャコンヌには ラストのほうでその音が奏でられるとか。
迫力もあり、深い味わいのシャコンヌ
名曲を、真っ正面からとらえた 音楽。
ベーゼンドルファーの音色は、柔らかみがあって 多層的に響く。
なんともいえない芳醇なかおり。



主よ、人の望みの喜びよ(ヘス編曲)

シャコンヌブゾーニ編曲)

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3部は、またスタインウェイでゴールドベルグ演奏。
繰り返しも演奏すると、70分かかる大曲。
CDでは繰り返し演奏をされてますが
ライブでは、繰り返しナシで演奏されました。
約40分ほどだったでしょうか。


流れが自然で、よどみなく
心地よい演奏。
ずっと聴いていたいような。
こんなふうに弾けたらな……と 憧れるような。



ゴールドベルク変奏曲 ト長調 BWV.988


・アンコール

バッハの平均率 プレリュード いちばんはじめの曲を
電気チェンバロで弾いてから
さらに スタインウェイで、
グノー のメロディをプラスしたものを横山さん自身のアドリブで演奏♪



音に、しっかりと芯があって
とてもおおきくひろがりがあり 安心して音楽に身をゆだねられました。
とってもステキなピアニスト。
きっと、何を弾いても 表現できるんだろうなあ。
すごいな。

*1:ローランド製のもの。33万くらだそうです。いまお気に入りの楽器だそうです。チャーミングな音が響いてました。いいな〜。チェンバロって買うとえらいこと高いし、調律もタイヘンそうだから、お手頃かも?