朝日カルチャーセンター クリストフォリのピアノ

marik02008-02-02

夕方、新宿朝日カルチャーセンターで
クリストフォリのピアノ、の講座に参加してきました。


18世紀に、チェンバロを改造して発明された
世界初のピアノの原型。
その設計図を基に 日本でもそのピアノと同型の楽器を作られてるかたがいて、
その久保田彰さん、と チェンバロ奏者の 大塚直哉さん のおふたりが講師。


まず、カンタンなピアノの歴史的なコトや
模型をつかったわかりやすい構造の説明。
その後、「クリストフォリのピアノ」を大塚直哉さんが演奏。
スカルラッティソナタや、バッハのパルティータなど。
あたたかできれいな音色。


そして、20人ほどの受講生たちに
触れて弾かせてくれました。
ちょろっと、ゴルドベルグ変奏曲の第1変奏を弾いてみたらば
鍵盤が軽くって、ちょっと触っただけで音がしました。
ピアノと全然違う楽器。
でも、チェンバロよりは、強弱のダイナミックレンジもひろがり
演奏スタイルはピアノにより近い楽器。


受講生のなかには
まったくピアノを弾かないかたもいらっしゃいましたが、
音大生のひとや、プロのかた、ピアノの先生をされてるかたたちもいらして、
バリバリ、バッハや、当時この楽器のために作曲されたらしい曲なども弾かれてました。
いやあ 面白かった。
ひとり、7歳の男の子がお母さんといらしていて、
モーツァルトソナタを 小さな手で軽やかに弾いてました。
かわいらしかったな〜 ピアノがダイスキらしい。


あの楽器で
ゴルドベルグ変奏曲やバッハ、スカルラッティ
さらさら〜っと弾けたらキモチいいだろうな……



鍵盤を引き出して、みせてくださいました。
左のほうの、おかしのコロンみたいなところが
ハンマー部分。
ここが弦にあたって、音が出ます。
羊皮紙をニカワで固めたものだそうです。
クリストフォリさんが、試行錯誤の末にたどりついたモノとか。


ハンマーが弦に当たるだけでは、
音が響かずすぐ消えてしまうので、
当たったあとにすぐ、ハンマーが弦から離れるための仕組みに、
かなりの工夫がされてました。