小曽根真 クリスマス イン ブルー @オーチャード・ホール


出演
小曽根 真、パウルグルダ(ピアノ)、No Name Horses
曲目
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ
ガーシュウィンラプソディ・イン・ブルー 他


小曽根さんのピアノの音は、多彩でみずみずしくて
自由で、すっかり惚れ込んでます。
そして、パウルグルダさんのピアノも
きれいな音、自在な流れ。
このおふたりがモーツァルトを競演すると知り、
娘らと3人で聴きに行きました。


どんなコンサートなのか、あまり前情報も知らずに
「ん? なんか ふたりで2台ピアノの協奏曲やるらしいよ」と
全くのガセ情報を娘に語っていた、わたし……
全然違った、そして、想像以上に、エキサイティング! なコンサートでした。


まず、小曽根さんのピアノソロでスタート。
ふたつめは、この場、このときだけの、アドリブ曲。
あつまってきたひとたち、その時間、その空気、から
小曽根さんをとおして、つむぎだされてくる、音楽の響き。


その後、パウルさん*1が登場して、
ふたり、息をあわせたモーツァルトの2台ピアノソナタ
ときおり、即興的に音が跳ねたり、ジャズのリズムに変化したり、
あっちいってみたり、また、モーツァルトに戻ったり。
もう、たまりません〜〜


2楽章もすばらしくきれいで*2
あ〜こんなに どうやったら きれいな音を出せるのだろうと、溜息。
2楽章からは、ウッドベースが、3楽章から、ドラムも加わり
さらにワクワクなモーツァルトへ。
小曽根&パウル おふたりのデュオ、もっともっと聴きたいっ!


後半、スーパー・ビッグバンド、No Name Horsesとの競演で
ガーシュインラプソディ・イン・ブルー
かっこよかった。


アンコールも、もりだくさん。
ビッグバンドとの競演、そして
ジョン・レノンのクリスマスソングがはじまり、
どこからか、男声の歌声が。
え? 誰が歌ってるの? 小曽根さんじゃないし……とみてたら
舞台右から、すらりとした長身の男性登場。
あじわいのある、歌声。
2階後方席からは、顔がみえない。
「きょうのスペシャルゲスト、時任三郎さんです!」と小曽根さんの紹介。
えええ〜〜〜〜!? びっくり。
さすが、かっこいい。
観客を魅了してました。


その後、観客の一人として来ていた
ピアニスト、塩谷哲さんもステージにひっぱりだされて、
即興演奏、ジャズアドリブ、そして
小曽根さんと ル・フレールばりの連弾演奏!
音楽のクリスマスプレゼント、てんこ盛り♪


ラスト、しっとりと
ピアノソロを響かせて、コンサートはおしまい。
すばらしい時間、でした。
あつまってきたひとたちを、音楽で心底楽しませたい、と
そんな心意気が、いっぱいあふれだす、エンターテナー、
小曽根さんにますます惚れてしまった夜でした。


小曽根真 クリスマス イン ブルー 2007

*1:フリードリヒ・グルダの息子さん。クラシックからジャズ、現代曲、ジャンルを超えて 活動されてるピアニスト

*2:きれいすぎたか? 娘らふたりとも、爆睡してた……