リヒャルト・シュトラウス メタモルフォーゼン♪ オール・リヒャルトシュトラウス演奏会
数日前、お気に入りでチェックしているブログ、
金聖響さんの日記を読んでたらば
東京都交響楽団と、メタモルフォーゼンを演奏するのを発見!
こ、これは聴きたい、と即ネットでチケット購入。
いちばんお安い1800円の席をゲット。
http://seikyo.eplus2.jp/
東京文化会館は、むかしまだサントリーホールがなかった頃には
よくここにコンサートを聴きに来た。
ゆったりとしたつくりで、壁面の木のアート模様もおもしろい。
客席の座席シートの色が、アトランダムにカラフル模様になってるのも、好ましい〜〜
お気に入りのホール。
サントリーホールより、スキかも?
4階のステージに向かって右側後方の席*1。
カラダを前に乗り出さないとステージ全体がみえないし、
席と席のあいだも狭いけど、あまり気にならない。
両脇は、どちらもひとりできてる30代くらいの女性でした。
ととと、なんだか前置きが長くなってしまったが。
プログラムはオールリヒャルトシュトラウス。
サロメの7つのヴェイル
メタモルフォーゼン
後半に、交響詩 ドンキホーテ。
サロメの舞曲に、ココロが弾む。
溌剌としたリズムが響き、気持ちいい〜〜
どのパートの音もクリアに鳴っていて、リズムラインもくっきり。
カラダもココロも目が覚めるような。
そしてメタモルフォーゼン。
23の独奏弦楽器のための曲。
ヴァイオリン10人、ヴィオラ5人、チェロ5人、コントラバス3人。
作曲されたのは、1945年第二次世界大戦が終わるころ、
シュトラウス、最晩年の作品*2。
あらゆるものが、うつくしかったものが、変化し、変容し、いつかは壊れ、壊され、失われてゆく。
チェロとコントラバスが、しずかに鳴りはじめ
ヴィオラが、テーマの3つの音を鳴らす*3。
もうそこで、涙があふれてきた。
からまりあい、響きあい、うたう弦の音たち。
あらゆるものが、そこに語られ歌われ、かなしさやうつくしさ
たのしさ、くるしみよろこびすべてがそこにあって、やがてすべて
失われてしまう、しまうのだけれど
生きていることは、ただそれだけで なんてうつくしいことだろう。
メタモルフォーゼンが、聴けてよかった。
気迫のこもったいい演奏を、聴けてよかった。
ありがとう。
あんなに 泣けた演奏は ひさしぶり。
恥ずかしいくらいに 涙ぽろぽろ。
休憩のときに、1階で
ハーゲンダッツのチョコアイスバーを食べた。
冷たくって歯に染みる。
後半、交響詩「ドン・キホーテ」。
映像が目に浮かぶような、生き生きとした曲。
楽器がそれぞれ、シナリオを演じて語ったり歌ったり踊ったり。
物語のシーンが、音楽で描かれている。
チェロはドン・キホーテ。
以前、亡きロストロポーヴィチがテレビドキュメンタリーで
この曲をチェロで演じ、言葉でも語っているのを見たことを思い出した。
それは楽しそうに、ドン・キホーテになりきって
演奏して、語っていたっけ。
今夜のチェロ独奏は、アルト・ノラスさん。
しっかりとした歌声で、表情豊かに演じていました。
独奏楽器ポジションに、もうひとり
サンチョ・パンサ役のヴィオラも大活躍。
独奏は鈴木学さん*4。
リヒャルト・シュトラウスの曲は、わくわく、元気が出てくる。
ワーグナーとはまた違った、精神的高揚感がある。
ききにきてよかった。
都響の音、も しっかりしていて 安定感と 迫力 熱気があって
またもっといろんな曲を聴いてみたくなってしまった。
金聖響さんの指揮も、かっこよくてきれい*5〜
ああもう、キリがない……ですね。
来月は、
コブリン、ピリス、アンデルジェフスキー、
12月には
アンナ・ヴィニツカヤ、小曽根真&パウル・グルダ、
を聴きに行く予定です。
いまのうちに聴いておかないと。