真夜中のチャイコン♪ クルチェフくん&ソボロフくん

12時前に、ちょっと仮眠。
昨夜は睡魔との戦い…だったから、体調ととのえて。
って、酔狂ですね。
モスクワ時間です、時差呆けです。


お一人目の、クルチェフくん、すばらしい演奏〜に
眠気もなく、ずっと聴き入ってました。
ロシアのピアニスト。
チャイコフスキーのコンチェルト、第一楽章からぐっと惹きつけられる。
PP、ピアニッシモでうたうところ
カデンッツァ すばらしくキレイで音楽が響く。
ゆっくり弾いても平坦にならず、魅力的。
音の響きがひとつひとつ、ココロにしみいってくる。
あ〜 どうやったらあんなにキレイな音で、ころころと……。


プロコフィエフ3番も、キレよく、ワクワクする音楽が
次から次へと展開していき、最後まで目が離せなかった。
ロシアのピアニストって……。
これからがたのしみなピアニストくんが、またひと〜り。
日本に来ないかな〜〜



つぎの「さすらい人」を弾いたソボロフくんの演奏も聴きたいのに、
休憩中に、きゅうにつながらなくなってしまった。
だいじょうぶかしらん?


なんとかつながった、と思ったらもうはじまってる。
最初の、ぱーぱーぱーぱーん、ちゃん、ってファンファーレが聴けなかった(出だしはホルンだっけな)


力強い演奏、体育会系? どこを切ってもスピードと力がみなぎってる。
これで、もちょっとメリハリ、静かに歌って聴かせるところがあると、幅広くなるんでしょうね……と感じるけど、
これだけの力、スピードで弾ききってしまえるってのも、スゴイ。


プロコフィエフの2番、この曲は
エリザベート王妃国際コンクールの優勝者、アンナ・ヴィニスカヤさんが弾いた曲。
彼女の演奏がこの曲を耳にした初体験、だったのだけど、
ミューズの神さまが憑いてるのかとおもうくらい、鮮烈で、魅力的だった。
その音がまだ耳に残ってたこともあり、
ソボロフさんは力強いけど、ちょっと物足りない気がしました。
真夜中丑三つ時、さすがに眠たくなってしまったこともありますが。


さあ〜あしたは
ドイツ兄さん&ロシア兄さん。
どちらも個性的な演奏をしてくれそうで、楽しみです。
ちょっとくらい(かなり?)異端でも、個性的で、
その曲の知られざる断面を切り取ってくれるような演奏家が、スキです*1
ドイツ兄さん(モーザー)は、ドイツのブラームス2番を。
ロシア兄さん(アミロフ)は、ロシアのラフマニノフ3番を。


ロシア兄さん、アミロフくんと同時刻に
神尾真由子さんがシベリウス弾いてるのだよね……うう、こっちも聴きたいが。

*1:ポゴレリチとか……そうそう、チャイコフスキーのコンチェルト1番、の愛聴版は、イーヴォ・ポゴレリチのもの。彼のようなタッチ、リズム、おとのうねり……で演奏されたチャイコは、なかなか聴けませぬ。一楽章と2楽章の、PPでうたうところの、音、響きはもう、絶品! 何度聴いても泣けます