庄司紗矢香を聴きに行く


夜7時開演、所沢ミューズ。
東京都交響楽団&指揮 大野和士さん。
西武線に乗って、航空公園前から徒歩約10分。
雨は降ってなかったけど、傘を持ってトコトコと。


曲目は
モーツァルト交響曲31番「パリ」
ショスタコーヴィチ・ヴァイオリンコンチェルト1番
モーツァルト セレナード13番 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
ストラヴィンスキー バレエ「火の鳥」1910年全曲版より


一度生で、庄司紗矢香さんのヴァイオリンを聴いてみたかった。
テレビで聴くだけでも、その音楽性の豊かさが響いてくる。


細身にロングヘアを後ろでとめ、真っ赤な可愛いドレス。
いったいどこからあんな音が……*1
ほの暗いオケのメロディにのせて
彼女のヴァイオリンがうたいだす。
強くて豊かで、輝くような音。


ショスタコーヴィチ・ヴァイオリンコンチェルトは
以前やはりテレビで五嶋みどりさんが弾いたのを聴いたことがある。
芯の強い求道的な演奏だった。
かなりの難曲だと思う。
メンデルスゾーンチャイコフスキーベートーヴェンなどのコンチェルトは
音がきれいで、演奏が上手ければ、それなりに楽しく聴けるが、
この曲は、それだけでは聴くに堪えない。


紗矢香さんの演奏は、堂々としていて
切れ味も鋭く、輝いていた。
世界の中でもトップレベルなんではないだろうか。
きれいきれい〜に弾けるひとは、たくさんいるだろうけど…*2


後半の「火の鳥」も
面白くてワクワクする演奏*3
全曲版、ってこともあるのだろうけど
耳慣れた「火の鳥」とはまた違った情景が聞こえてきて、ぞわぞわ〜っとしました*4


ステージ後ろ側の、お安い席(2000円)で
とてもいいコンサートが聴けて大満足〜
なのに、結構空席があったのはすごく勿体ない!
S席と、わたしのよ〜な一番安い席は埋まっていたけど。

*1:五嶋みどりさん&庄司紗矢香さん、ともに見た目はちっこくて華奢。なのに、おそろしく芯の強い音を出す。堂々としてぶれがない。0.01ミリ(?)も音程がずれない。下手なヴァイオリニストだと聴くに堪えない高音部が、すばらしくきれいでのびがある

*2:まだ20代前半というのに、精神性豊かな演奏ができるなんて……天才!…タメイキがでます。最終楽章のカデンツァ、ヴァイオリンソロのところでは、ほとんど言葉を失いました。……というよりは、言葉を、失いたくなりました。

*3:ステージ後ろ側だったので、パーカッションの音がよく響いてきた。突然大音量で曲が展開するところで、うとうとしてたひとが「ど〜ん!」と鳴る太鼓たちに起こされて「び、びっくりした〜」という反応が見られて面白かったです

*4:都響には、イケメンチェロ奏者古川展生さんがチェロの主席を務めてる。火の鳥で、ソロを弾いてるのが聴けた。以前、ヤマハホールでのコンサートを聴きに行ったとき、握手してもらったことがある。ぶあつくてでっかくて、あったか〜い手のひらでした♪♪ ふふ……けっこうミーハーなわたし〜 でも……ポゴレリチはスキすぎて、サインをもらいにいくことも、こわくて(?)できないんです…どきどき