眉間にひっかききず

夜中目が覚めた。
痛い。
眉間が痛い……
頭上のコピー機のうえに
レーズンの気配。
どうやら上にのぼるときに顔を蹴られたらしい。
いたたた……
怒るに怒れない。
まあしょうがない、と
しばらく痛みをこらえてから、寝た。


朝起きたら
娘らにびっくりされた。
鏡をみたらしっかり赤茶のラインのひっかききずがくっきり。
眉間に傷、といえば
「愛と誠」……とつぶやいたら
なにそれ、といわれた。
古すぎましたね。
せめてハリーポッターと言うべきでした。


レーズン、コピー機にのぼるときは
顔を踏まないでね。